Block  series

歩行用の点字ブロック( 正しくは視覚障害者誘導用ブロック) をモチーフとして描いている。点字ブロックは、日ごろその存在を目にはしていながらも、私にとっては実際に使用することはないある種の無意識の中にある対象だった。存在しているのに意識していない、そして触覚と視覚という二つの異なる感覚を機能として持っている。そして進む方向を示す道でもある。これらの点から、一方向の意味や意図を超える、飛躍の可能性のあるモチーフであると感じた。

ブロックを繋げ、画面上で交差させることで、視覚では見ることのできない様々な道(物理的なものではなく、流れであったり、人の人生であったり)が交錯し、絡まっている様子を、点字ブロックという目の不自由な方のための道を用いて描くことによって表そうとした。


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